ゲーム総合誌「ゲーマガ」の元編集長・ウメPが、いろいろ書き散らかします

【ネタバレ】シュタインズゲート OVA版・劇場版感想

シュタインズゲートのOVA版(25話)と劇場版を、やっと観た。

「おいおい、今まで観ていなかったのかよ」と、シュタゲファンやスタッフや志倉社長からお叱りを受けそうだが、まあここは正直に告白。

今まで観なかった理由は、やはりシュタゲはゲーム版TRUEENDでストーリーが見事に完結していると思っているからに、他ならない。

そもそもオレは、「見事にオチもついているんだけど人気を受けて続編や続きが制作された」っていう作品は、あんまり観ないのだ。

例えばディズニーのプリンセスものでも「2」とか続編とかあるが、やっぱり観ない。「リトルマーメイド2」とか「シンデレラ2」とか言われてもなあという感じだ。

最近だと「中二病でも恋がしたい!」なんかもそうで、1期で六花と勇太の恋は成就してしまったから、2期はもう「リア充爆発しろ」モードを繰り返すのみなので、1期ほどのめり込んで観られなかった。

シュタゲと同じく過去改変がテーマの「バックトゥザフューチャー」に、正式な続編作品が登場しなかったのも、やはり続きが作りにくいからだろう。

シュタゲは過去改変に加えて恋愛もテーマになっているから、余計に続きが作りにくいのだ。

さてOVA版と劇場版は、あの世界線の続きが楽しめるというボーナスストーリーとのこと。だったら完全にファンサービス作品だと割り切って観ることができれば、楽しめるかもしれない。

そんなふうに思いながら、早一年。今回、ようやく時間も整ってオレもスイッチが入ったので、じゃあOVA版(25話)→劇場版と連続して観ることにした。

いや待て、どうせ観るんだったら気分の高まった状態で観たほうが理解も深まる。なので、テレビシリーズを一気に全部観てから続けてOVA版(25話)→劇場版を観ることにした。うーん、やっぱシュタゲは一気に観ると面白い! 

で、2作の感想だが、普通に面白かった。OVA版と劇場版も、ファンサービス作品だと思えば悪くない。

特によかったのはOVA版の鈴羽のお母さん。思わず、なるほど!と膝を打ったw

劇場版は、やはり絵がきれい! ストーリーは、まあよくあるパターンだった。

ラボに平和が訪れる

今度はオカリンがピンチ! 紅莉栖が画策

やめろ、これが運命だ。お前までオレのようになるぞ

一度は聞き入れる。でも「岡部を失うなんてイヤだ!」で、やはり行動を起こす

バカ野郎無茶しやがって

今度こそハッピーエンド

今度はオカリンのピンチを紅莉栖が救うという大筋は悪くないのだが、なんか最後はスッキリしなかった。中学生の岡部が鳳凰院凶真を名乗るようになったきっかけが、紅莉栖のキス? なんで?

このへんは劇場版原作の小説などで描かれているのだろうか? そこだけがモヤモヤしているなあ。

鈴羽の登場が無理やりとってつけた感じなのも、少し気になった。まあでも出さないわけにはいかないからね。

あと、ものすごく細かいんだけど、紅莉栖が初めてタイムリープをしてきたのは屋上でのバーベキューシーンなんだけど、そこは記憶データを受け取るんだから携帯電話を耳に当てていないとダメだろ。

もう1つ。タイムリープマシンを思いついてダルに作らせるのはいいんだけど、42インチブラウン管が必要っていう部分とか、セルンと直接回線が繋がった理由とかが端折られているのが気になった。

タイムリープマシンがないとストーリーが進まないので、「細けぇこたぁいいんだよ! んなこたぁいいから、紅莉栖とダルが作ったの!」なんだろうけど。

ちょっといろいろ書いてしまったけど、オカリンと紅莉栖のハッピーなシーンが見られたので、ファンサービス作品としてはOVA版も劇場版も悪くなかったとは思う。

蛇足だが、完結しているストーリーのその後を描いてくれたというお礼を込めて、劇場版はレンタルではなくちゃんとBlu-ray限定版を購入したことを加えておく。

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ウメ/プロフィール

92年セガ入社。AM2研でバーチャファイターなどの広報を担当、97年に雑誌の編集へと転身し、2004年にゲーム総合誌ゲーマガの編集長に就任。アイマス、街、逆転裁判、初音ミク、中川翔子連載、喜屋武ちあき連載、あきまん連載、Beep復刻版書籍などを担当。2012年4月ドワンゴに転職、2014年3月同社を退社。岐阜出身。今一番熱い趣味はコスプレ(イラスト:岩元辰郎)

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