高校時代(7)アーケードからPC移植作の是非
憧れのパソコンが突然降ってきた! がしかし、MZ-1500……。320*200ドット・8色、PCG、FM音源はなくPSG・6重和音でメディアはクイックディスク。何とも微妙なPCがやってきてしまった。
前の記事で書いたとおり、8ビットパソコンは88SR、X1、FM7の天下だったので、MZ-1500用ゲームはあまり多く発売されなかったが、電波新聞社がナムコのアーケードタイトルをMZ-1500に移植していたので、よく買っていた。
「ドルアーガの塔」「マッピー」「ディグダグ」などは、見た目はいいのだが、何か違っていた。特に「マッピー」はトランポリンから床への着地処理があまく、「そうじゃないだろ!」とイライラした覚えがある。
MZ-1500向けの電波新聞社ナムコ移植作品で抜群にデキがよかったのが「ギャラガ」だ。キャラの移動が非常になめらかで、BGMもPSG6重和音ステレオに対応していて、ファミコン版よりもデキがよかったと思う。
ただゲームを遊びたいだけであればファミコン版を買えばいいだけの話で、ではなぜわざわざ非力な8ビットパソコンに移植されたアーケード作品を遊ぶのか。
それは、ゲームを楽しみたいという気持ちに加えて、「8ビットパソコンでここまでやるか!」という「移植技術」を楽しみたいからだと思う。
アーケードの移植作品は、パソコンの個性や性能を味わうのに打ってつけだったのだ。
電波新聞社のナムコ移植作品を堪能したところでMZ-1500の本体性能に限界を感じ、オレは中学時代に指をくわえて眺めるだけだったアドベンチャーに手を出した。
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